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8月になって近所のナチュラルローソン、セブンイレブンが立て続けに潰れたので、なんでかなあと疑問に思ってました。どちらも客入りがそんなに悪いようには見えなかったんですよね。すぐそばの存続中のスリーエフと比べても。で、ちょっと興味をもって買ってみたのがこの本でした。コンビニ、と書いてますがターゲットはほぼセブンイレブンです。
たとえば仕入れ値が店舗の支払額と実際の卸売りに払ってる額が違ってる(セブン本部がピンハネしてる)とかは、まあ配送や集金システムもあるし当然は当然だと思うんですが、100円ショップとかの売値よりも高い金で仕入をさせられているとかはちょっと驚きでした。なにより驚いたのはコンビニ会計のカラクリですね。
原価70円、売値100円の商品が10個あったとして、セブン本部と店舗の利益取り分がそれぞれ50%。10個全部売れたら売上は 100*10=1000円、原価が70*10=700円なので利益は 1000-700=300円。 取り分が50%ずつだから本部も店舗も150円の儲けが入るのはいいんですが、たとえば8個しか売れなかったらどうなるかと言うと、 売上は 100*8=800円 なんですが、原価は売り上げた分にしか掛からなくて 70*8=560円 、利益は (800-560)/2=120円 で本部・店舗ともいったん120円の儲けなんですが、廃棄になる2個分の原価(70*2=140円)が全部店舗負担になっているんですよ。つまり店舗は 120-140=-20円 で、赤字になっちゃうんですよね。本部は黒字なのに。そういう会計なんだそうです。
で欠品による販売機会の損失をさけるために積極的な仕入を薦めさせている=必ず廃棄ロスが出るようになっていて、売れれば売れるほど本部は儲かるけど加盟店はそうでもないってことらしいです。そういわれると最近コンビニの値引き販売のニュースとかがまったく納得が行くんですよね。さっきの例で廃棄2個を、極端に言うと1円で販売したとしたら、売上は 100*8+1*2=802円、原価は全部売れたので10個分になるから 70*10=700円、利益は (802-700)/2=51円 になります。本部からすると120円の利益が、廃棄物を売ることで利益が51円に下がってしまうのです。そりゃあ本部は割引販売を認めたくないわなあ。
というのがとてもわかりやすく書いてある本でした。「ザ・コンビニ」と違う大人の世界!
サブタイトル「毒入り中国ジョーク集」ってのは、ちょうど今毒入りギョーザが話題になっちゃってるとこなので、まぁタイミングがいいのか悪いのか…。名前は前のエントリの2ちゃん本(笑える中国)に似てますが、もちろん別物です。というかこっちのほうが発売が先ですね。
「笑える中国」は中国の出来事を日本人視点で「ネタ」としてコメントしている本ですが、この本は純粋に中国人が中国で使っているジョークの本です。ジョークを通じて、中国人のメンタリティや中国人が感じる世相というものが窺い知れるのがよいです。ジョークでも日本人がオチというか悪者的な扱いになってるところとか、パッと見ると感じ悪いかもですが、まあよく考えたら日本人が作るネタだって、同じようなことはあるもんね。
日中は最近笑って済まないことだらけですけど、でもこういうのは笑って読めるといいなあと思いました。
2ちゃんの本ですね。「電車男」も読んでないので、普通の「2ちゃん本」がどんなのだかは分かりませんが、この本は「痛いニュース」形式の、スレッド毎の面白コメント抜粋集みたいな作りですね。っていうか「痛いニュース」から結構そのまま持ってきてるんじゃないの? これ。なんか見たことあるようなトピが多いんだけど…。単に2ちゃん見過ぎなだけならいいんですが。
まあネタとしては笑えます。トンでもない国だなあと。ただねー、すぐ近くにあるんだよねこの国…。そう思った瞬間に笑っていいのかすらためらいます。それくらいトンデモ。2ちゃん情報に頼るなら、韓国もかなりのトンデモですけど、こっちは結局、外には大した影響ないんだよね。国も小さいし。ただ中国は、ねぇ…。最近の毒入りギョウザに始まったことじゃないけど、ほんと日本のいたるところに影響あるからねえ…。なんでこんなに近くにあるかなぁ。
単に地理上近いってことで、日本には中国・韓国のトンデモ話がたくさん入ってきているだけで、実は世界中にはいたるところにトンデモナイ国があるんだと思いたい。
…何の解決にもなってないな…。
ところで巻末には、著作権について(コメントした人への書籍化の許諾とか)言い訳っぽく書いてありますけど、それよりこの本の至る所に「Record China」の画像がたくさん使われてて、こっちがちゃんとしてるのかがちょっと気になります。じゃないと偽ディズニー遊園地を笑ってられないからね。
ODAって正直「謎」だったんですよね。国内経済が悪化してるとか、日本の借金が…とか言ってるのに、なんであんなに国外には景気よく出してるのかなって。いや、世界的に見れば日本の経済状況はまだまだ良いほうだから援助すべきってのは分かってるんですが。
で、本を読んで初めて知ったのは、日本が出しているODAの額は、実は毎年下がってきているってこと。ついでにwikiを見て、ODAの国民所得比率も、実は先進他国に比べるとむしろ低めであるということ。経済状況にあわせて減ってたんですね、実際。ま、確かに財政支出を減らす上で、国内からの反発を受けづらいとこって言えば、こまずこだもんね。
この本は、そんなODA削減の方向にちょっと待ったを掛けています。理由としてまあいろいろあげてますが、結局のところ食料やエネルギーに工業原料などなど、日本というのが輸入で成り立っていて、国際協力によって第三国との良好な関係を維持することが大事である、ということでいいのかな。確かにおっしゃるとおりではあるのだけど、ただそうは言っても国内にも余裕はない…ってとこに戻っちゃうと思うんですよね、実際のところ。
つまるところ富の再分配なんだろうなってのが感想です。国内に分配するのか国外に分配するのか。どっちでもいいけど「どっちにも配らない」っていう現状はよろしくないですわね。
都知事選やら衆参議員選挙など、話題の大きな選挙になると必ず出てくる、いわゆる泡沫候補と呼ばれる人たち。その中でも特にパワフルな人を「インディーズ候補」と呼んで取り上げたのが、この本です。インディーズ候補、うまいこと言うなあと思いました。
内容は、インディーズ候補の中でも羽柴誠三秀吉やドクター中松、黒川紀章、そのまんま東などの超メジャーどころだけでなく、一部で話題の山下万葉もラインナップ。そして名だたるインディーズ候補から、いの一番に取り上げたのが、なぜか山口節生…。し、渋すぎる!! まあ読んだらこの人も相当すごい人で、最初に持ってきたのも納得しましたが…。16年で24回立候補とか、2週連続立候補とか、ソニックシティ大ホールで演説会開催も参加者が総裁一人だったとか。
この本のすごいところは、大川総裁がちゃーんと取り上げた候補のところに足を運び、話をしっかり聞きだしているところ。時には支離滅裂というか何行ってんの? としか思えないような主張も、もううんうん聞いちゃって話が盛り上がっちゃってて。インディーズ候補の方々って、みんなえらくやばいくらいに個性的なのだけど、それを遠目に見るんじゃなく、しっかり相手の世界に踏み込んで引き出しているところがさすがだなあと思いました。さすがえがちゃんやハウス加賀谷を引き出した大川興業だなと。
しかしインディーズ候補の人って、どうやって供託金集めてるんだろう?
新刊を今ごろですが買いました。モーニングで連載されているこのマンガ、おもしろいのですが何がおもしろいかを説明するのがすごく難しいです。自分、本や映画のレビュー自体もともと苦手ではあるのだけど、特にこの本は説明が難しいです。話は創作なんだけど、タッチは限りなく日常雑記。でも日常雑記のくせに、妙に生活感がないんだよね。ストーリーはあるんだけどあってないような感じだし、画も上手いかっていうとどうかなと思うけど、でもヘタってこともないという…ああ、なんて書けばいいんだこれ。分かりやすいところを強いて言えばスクリーントーンとかそういうの使ってないのがいまどき新鮮。
モーニングに連載してるくせに、採算度外視の趣味の個人商店のような趣きがあります。肩の力がふにゃーっと抜けて、爆笑はしないけど妙にツボを刺激されるこの本。淡々としてるけど、ずーっと連載してて欲しいなあと思ってます。
昔からなぜか「伝記」とか「自伝」というのは結構好きで、その流れで藤子不二雄の「まんが道」はとても好きなマンガのうちの一つなのだけど、これは同じ「藤子不二雄物語」でも、本人ではなく、藤子プロのアシスタントをやっていた人が書いたもの。トキワ荘関連の話も、藤子不二雄が書いたものと、他の当事者(石ノ森章太郎とか)が書いたものって、当然だけど視点が違うので、時代考証ってほど大げさではないのだけど、「まんが道」の世界をもっと深く味わえるかなーと思って買ってみました。
…が、これ、「藤子不二雄物語」ってなってるし、主人公は確かに「安孫子元雄」と「藤本弘」なのだけど、その他の人物が全て架空!えええええ…。「まんが道」は主人公2人の名前が架空でその他の人物は実在名なので、ちょうど真逆になってるけど、でも「まんが道」は明らかにモデルが本人なのに、「ハムサラダくん」のほうは、モデルが誰だかが微妙…。所々は分かるんだけど、原型をとどめていないというか、複数混じっちゃってるというか…。もともとは「まんが道」をコロコロ読者用に分かりやすくリライトしたものらしいのだけど、でもなぁ。せめて登場人物は同じにして欲しかったなぁ。
巻末のインタビューを読むとその他にも衝撃の事実が。「取材ゼロ」とか「2部以降はハムサラダくんのキャラクターが一人歩きして…」とか。作者自身も「なんども「藤子不二雄物語」を取って欲しいと言った」らしいのですが、見事に復刻版にも「藤子不二雄物語」って入っちゃってるんだよなー。藤子不二雄の忠実な伝記が読みたくて買うと、かなりのやられた感に襲われますが、普通に昔のマンガ家の青春物語として読めば、それなりにおもしろいかなーと思います。ま、私は素直に「やられたッ!」って思いましたけどね。
先に書いときますけど、自分はテツ(鉄道オタク)じゃないです。ないですよ断じて。最近は通勤ですら電車使ってないですし。でも昔は京都~浦和を青春18切符で鈍行の旅をしたり(旅費を浮かせたかっただけなんですが)、ブルートレインで北海道や鳥取に行ったりしてて、電車、好きっちゃあ好きかな?くらいには思っています。
で、「鉄子の旅」。鉄道にまったく興味のない作者が鉄道好きのトラベルライターの横見さんに嫌々日本全国の鉄道に連れ回されるという話なんですが、これがすごいの。本当かどうかは分かりませんが、漫画見た限りだとすっごい「嫌々」なのね。全6巻読んだけど、最後までほぼテンションが同じ。鉄道がすごいとか鉄道の駅がすごいとか、それ以前に「鉄オタはやばい」というのが全面に出ているような…。まぁね、好きな趣味の話だからテンション上がるのは当然なんだけど、素人に同じレベルの理解を求めてくるっていうのがすごい。すごいよ。無理だもん。そりゃあ嫌々にもなるわなあ。その嫌々っぷりを存分に紙面に出しちゃうとこがいいです。
でも、各駅降り立つとかそういう「常軌を逸したとこ」は嫌々でも、旅自体は否定的じゃなくて、「普通に鉄道の旅はしてみたい」感じになっちゃうんだよね。あと横見さんの情報全てを自分の足で集めちゃうところとかはすごいなとか。すごいんだけど一線はがっちり引くという、この辺が絶妙でいいです。
アメリカ元副大統領 アル・ゴアの書いた、地球温暖化に対する警鐘。
この本のよいところは、まず写真の使い方が上手。ちょっと前と今の氷河の写真の比較とか、洪水の脅威とか、写真の使い方がとても効果的で、ぱらっと読んだだけでも、嫌になるほど危機的な今の状況が伝わってくる。あと、単に今の危機的状況を説明しているだけじゃなくて、どうやってこの問題に取り組んでいるかという動きや成果についてもまとめられているところ。これがあるせいで、単に悲観的になっておしまい、じゃなくて、自分でもどうやってこの問題の解決に係われるか、考えられるものね。個人で出来ることは小さいかも知れないけど、でも何もしないよりはいいと思うし。
しかし多民族国家のせいか、こういう「誰にでも分かるようにする」技術って、やっぱりアメリカは優れていると思います。良くも悪くもハリウッド映画に通じるものを感じました。ちょうど今、県議会や市議会の選挙やってるせいもあるんだけど、日本の政治家もこういう風にマニフェスト作りゃいいのに、と思った。単に表現の上手/下手の問題ではないと思うんだけどね。今ある問題に気づかせることっていうこと自体も、大事なことなんじゃないの?
それにしても不思議なのが、ここまで明確に書いてあるのに、当のアメリカが一番地球温暖化への取り組みが悪いんだよね。なんでよ? まぁ取り組みが悪いからこそ、こういう警鐘本が出たのかも知れないけどね。
「マン盆栽」は、マンボのパラダイス山元がやってるので「マンボ」の「マン」なんですが、このネーミングはちょっとなぁ…と未だに違和感があります。まあ言い出しっぺの好きにつけるもんだから仕方ないんですが、これが間口を狭めてる気がするんだよね。
まあ名前はさておき。マン盆栽は、簡単に言うとミニ盆栽とミニチュアフィギュアを組みあわせて、盆栽にストーリーを持ち込むというか、そういうものです(あくまで私の解釈ですが)。食玩とか集めて、机の上に並べたりした経験ってありませんか?自分、ああいうのを変に並べるのが結構好きで、昔はゴルゴの食玩を物陰から狙い打つ感じで並べたりしてましたが、それをミニ盆栽でやってみる感じですかね。この本は家元・パラダイス山元の作品集です。
なんていうか、こういう遊びを本にして広めちゃおうという発想が好きです。さっそくミニ盆栽が欲しくなりました…。